磯釣りスペシャル on sight

NEWインパルト対談 木村真也×池田翔悟

新たな進化、そして使い方をトップトーナメンターの2人が明かす

撮影=細田亮介

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NEWインパルト対談 木村真也×池田翔悟

数々のグレ釣りトーナメントで功績を残してきた次世代のトップトーナメンターである木村真也さんと池田翔悟さん。そんな次代を担う2人に、今秋にDAIWAからリリースされるニューインパルトの進化や気に入った点、使い方について熱く対談していただいた。

木村真也(きむら・しんや) 1986年生まれ。キムシンの愛称で親しまれる大分県南をホームグラウンドにするトーナメンター。次世代最強といわれるほどの腕を持つ。ダイワグレマスターズ準優勝4回、釣研WFG優勝5回。DAIWAフィールドスタッフ、釣研インストラクター。
池田翔悟(いけだ・しょうご) 1990年生まれ。イケショーの愛称で親しまれる和歌山県と三重県の紀伊半島をホームグラウンドにするトーナメンター。ダイワグレマスターズスタイル2021優勝、その他にも数々のトーナメントで優勝経験を積む。DAIWAフィールドスタッフ。八釣会と青波会所属。

競技モデルは特にレバー部のワインレッドがやる気にさせてくれる(木村)

3000XHの鏡面仕上げのシンプルデザインがたまらない(池田)

一新されたデザインについてどうですか

木村:僕は競技モデルを使ってるんですけど、まず前回のモデルからデザインが一新されて、めちゃくちゃかっこいいというのが1番の印象ですね。特にレバーのワインレッドカラーが気に入っています。ガンメタのボディーと相まって磯で映えますよね。

池田:僕は3000XH-LBDをメインに使っていますが、シルバーで統一されていて、鏡面仕上げといいますかキラキラしてる感じが釣りをしていて気持ちを高めてくれますね。今まで磯用のリールでこういったデザインがなかったので気に入ってます。モンスタートルクとかトーナメントの竿に合わせてもすごくマッチするし、完全に自分好みに仕上がったと思います。

木村:今までこういったワインレッドのようなカラーがなかったやん? その新しい感じがニューインパルトの競技モデルに採用されてすごいよね。

池田:そうですよね、ブラックとレッドとかはありましたけどワインレッドは新しいですよね。いかにも競技仕様といいますか、めちゃくちゃかっこいいです。スプールの引っかかれた痕のようなデザインも斬新で、いい感じですよね。

木村:ハンドルノブもT字型とパワーノブの選択ができるので、自分の好みに合わせられるようになったのもメリットですよね。

木村さんが愛用する競技モデル(左)と池田さんが愛用する3000XH-LBD(右)。バリエーションは競技LBD、2500XH-LBD、3000LBD、3000XH-LBDの4機種
一新されたデザインに魅せられる2人
シルバーの鏡面仕上げのようなデザインが気持ちを高めてくれると話す池田さん
今までにないワインレッドカラーをレバー部に採用したデザインが特にお気に入りの木村さん
2人が愛用するロッド、モンスタートルクとのデザインもマッチする

ゴリゴリ感がなく、回転がとにかく滑らかで快適(木村)

テンションをかけたまま巻けるのは大きなアドバンテージ(池田)

モノコックボディのメリットは?

木村:トーナメント、それからラグザス・シグナスが先にモノコックボディを纏いましたが、ニューインパルトにも搭載され、ようやくDAIWAのLBリール全機種に採用されました。やっぱり前モデルのインパルトと比較して、たわみがなくなった上に、ギアの滑らかさが向上しているので巻いていて気持ちがいいですよね。前モデルは若干ゴリゴリ感があったというか、ギア感がある感じでしたが今回のインパルトはそういったことがなくなりましたね。

池田:前モデルはテンションが掛かった状態で巻くと、木村さんがいわれるような感じだったんですけど、ニューインパルトは魚とのやり取り中にテンションがかかった状態でもスムーズに巻けるんですよ。

木村:そうそうそうそう! その感覚めっちゃ分かる。もちろん場合によってはポンピングのようなやり取りもするんですけど、竿を曲げたままテンションを抜かずに巻き上げることもあるんですよ。それが非常にやりやすくなりましたね。やっぱりギアが強くなって、滑らかな回転が実現してからはテンションをかけながら巻いてくるやり取りが多くなりましたよね。巻き取れないからテンション抜いてやり取りをしないといけないな、というストレスがなくなったといいますか。

池田:竿を曲げ込んだまま巻けるようになったのは大きいですよね。トルクがある感じなので、不安もありませんし。特にハイギアになればなるほどそのデメリットがありましたが、解消されましたよね。やり取りが楽になりました。

木村:フカセ釣りではあまりポンピングとはいわないですけど、そういったテンションを抜いてはまた巻いて…みたいなやり取りをするとどうしても魚に隙を与えるというか、暴れてしまうんですよね。例えば10の力で巻いてるとして、テンションを抜くとどうしても5の力ぐらいになりますよね。それが10の力のまま巻くことができるので魚が暴れませんね。

池田:その分バラシも少なくなりましたよね。魚が暴れずスーッと足元まで寄せることができるようになったおかげで取り込み率も上がったと思います。僕が出るトーナメントでいえば、釣って釣って釣りまくる総重量の試合とかもあるんですけど、テンションをかけたまま巻けることで手返しが早くなったのも非常にありがたいです。

木村:滑らかになっただけでも試合中のモチベーションも変わるし、そういった気持ちが大事な1尾にも繋がると思いますね。見た目もビスなしなのでシンプルでかっこいいです。

池田:確かにそうですよね。ビスがないので見た目がシュッとしていて引き締まった感じがしますよね。さらにビスなしなので防水性も上がってますし、耐久性も向上しているのですごい進化を感じますね。

モノコックボディの採用により、トルク感もアップ。魚とのやり取り中でも、テンションをかけたまま巻くことが可能になったのは大きなアドバンテージと池田さんは話す
テンションをかけたまま巻けることで、魚を暴れさせずにスムーズに寄せることができる。写真は木村さんの40cmオーバーの口太グレとのやり取り
ポンピングのようなやり取りが減ることで、魚に隙を与えないと話す木村さん

1年、2年使い込んでも違和感の症状が出ない(木村)

回転の滑らかさをキープしてくれ、耐久性も格段に上がっている(池田)

-モノコックボディになって耐久性は上がりましたか-

木村:それは格段に上がっていますよね。インパルトはまだ使い始めて数ヶ月ですが、ずっと使ってきたモノコックボディのトーナメントとかラグザスでいえば、ギアがゴリゴリし始めたとかそういった不具合もなく好調です。モノコックボディが採用される前のリールだと、1年とか2年とか使い込んでいくうちに若干違和感が出てくる感じはありましたが、それがなくなりましたね。オーバーホールも出さずに、釣行後にシャワーで洗ってタオルで水気を取って陰干しするぐらいですね。特にグリスをさしたりもないです。

池田:僕も木村くんと同じで手入れは至ってシンプルです。ずっとモノコックボディになってからのトーナメントを使ってきましたが、特に不満もないし、リールを巻いたときの滑らかさもキープしてくれているので不具合もないですね。耐久性は絶対に上がっていますよね。

モノコックボディを採用することで、従来のビス止めが解消された。ビスがないことで防水性の向上、そしてギアのたわみも改善されたため、よりスムーズでシルキーな回転を実現させた
滑らかな巻き心地をキープしてくれる上に、耐久性も上がった
モノコックボディは使い込んでもゴリゴリ感の症状が出にくい
40cmを軽く超える口太グレであっても、パワー不足はまったく感じなかったと話す木村さん

止めたい時にしっかり止めてくれ、パッドの消耗も改善されて安心感が増した(木村)

ブレーキパッドが強化されて耐摩耗性が上がっている(池田)

BITURBO Ⅱブレーキの耐久性は?

池田:性能的、機能的な部分でいいますとブレーキ機構に「BITURBO Ⅱブレーキ」が採用されたことが大きいですよね。ブレーキパッドが強化されているので、前モデルよりも耐摩耗性と耐久性が上がりました。

木村:「BITURBO Ⅱブレーキ」になって、しっかり強化パッドが止めたい時に止めてくれるし、ブレーキパッドの消耗も軽減されているので安心感がありますよね。

池田:初代の「BITURBOブレーキ」は正直ブレーキパッドの摩耗が早いデメリットがありましたが、それがⅡになってからは改善されたので快適です。耐久性が上がったな、という実感があるので安心感が増しました。

木村:ずっと「BITURBO Ⅱブレーキ」のテストもしてきましたけど、ブレーキが滑るとかの不具合もないですね。

ハイエンドモデルのトーナメントと比較してどうですか

池田:トーナメントと比較すると、目をつぶってリールを巻くと、正直巻き心地に関しては分からないレベルでした。

木村:正直分からんよね。それだけミドルクラスのリールもハイエンドモデルに近づいていますよね。もうひとつ下のラグザスとかもそうですけど、進化がすごいなと最近のリールに感じますよね。

DAIWAが大事にしているスプールの互換性はどうですか

池田:複数リールをお持ちの方もおられると思うんですけど、例えば1.35号のラインを巻いたスプールと1.65号のスプールを巻いているリールがあっても、使いたい号数を選んでワンタッチでスプールを替えられるのがやっぱりDAIWAのリールの良いところですよね。釣り人に優しいといいますか(笑)

木村:旧モデルのリールにも合うし、互換性があるのはやっぱり良いよね。

ニューインパルトの全機種に、ブレーキパッドを強化した「BITURBO Ⅱブレーキ」を採用
「BITURBO Ⅱブレーキ」になったことで、不意にヒットした大型魚でも安心感が増したと話す木村さん
初代の「BITURBOブレーキ」に比べて格段に耐久性が上がったと実感した池田さん
フラッグシップモデルのトーナメントと比較して、目をつぶってリールを巻けば正直分からないレベルだと話す

競技モデルはトーナメントの釣りと本流釣りに適している(木村)

3000XH-LBDはあらゆる状況に対応できるオールラウンダー(池田)

お二人が使われている競技モデルと3000XHが得意とするシチュエーションは?

木村:競技モデルはスピード重視に作られているので、時間が限られるそれこそトーナメントだったり、仕掛けをどんどん流していく本流の釣りではハンドル1回転あたり114cmの巻き取りができますので、より速い仕掛け回収ができますね。今では当たり前になっていますけど、114cm巻き取れるということはすごいことですからね。

池田:僕が愛用している3000XH-LBDはハンドル1回転あたり103cmと、トーナメントの釣りに特化した競技モデルよりは少ないのですが、103cmの巻き取りができるので、プライベートの釣りも競技の釣りも本流の釣りも、すベてこれ1台でオールマイティーにこなせますね。

木村:103cmあればオールラウンドにこなせるよね。3000LBDも今回はバリエーションにあるのですが、XHではないので巻き取り量が80cmになります。ローギアなので、魚の引きを感じやすいので、引きを楽しみたい方におすすめですよね。

池田:競技とXHモデルも十分滑らかな巻き心地なんですけど、さらに滑らかさを求める方にはローギアモデルの3000LBDがもってこいですよね。

木村:トーナメントはフラッグシップモデルなので、もうこれしかダメというファンの方も多いと思うんですけど、インパルトはミドルクラスということもあって、上級者、中級者、さらに初心者の方でも安心して使っていただけると思います。ホント、オールラウンダーというか。バリバリトーナメントに出る方でも使えますし、メイン機はトーナメント、サブ機にインパルトとか。そういった選択の仕方もありますね。

池田:インパルト完成度が高いのでサブ機にするのはもったいないですけど(笑)。でも木村くんがいうようにオールラウンドにこなせるリールなので、ぜひ体感してほしいですね。

ハンドル1回転あたり114cmの巻き取りが可能な競技モデル。その名の通り、限られた時間で釣果を出さなければならない競技会では、巻き取りが早いことは大きな利点となる
競技会以外にも、本流を流していくような釣りでも愛用する。巻き取り量が多いことで、より速い仕掛けの回収がおこなえる
池田さんが愛用する3000XH-LBDの巻き取り量は103cm。競技会からプライペートの釣りまで、オールラウンドにこなせるモデル
3000XH-LBDであらゆる状況に対応させる池田さん
2人にニューインパルトについて熱く語っていただいた。池田さんと木村さんのセッションは、11月中旬発売予定の『磯釣りスペシャルMAGAZINE』にて掲載予定です

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2024/09/20

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