力対力のカゴ釣りで真っ向勝負
鬼才のポリシーに「何でも釣らないと上手くならない」というのがある。一つの釣りだけでは視野が狭いし、魚に対しての思い入れも少ない。何よりも楽しさが広がらないというのだ。

だから鬼才は、ヒラマサ、チヌ、マダイ、イカ、など様々なターゲットを狙う。さらに磯釣り以外では、アユの友釣り、テンカラでアマゴ、カセ釣りのチヌ、サビキ釣りで小アジも季節に応じて楽しむのである…。
毎年、11月から12月になれば、名釣会のメンバーたちと長崎県五島列島の上五島エリアへド級のヒラマサを狙いに行く。それも繊細なフカセ釣りではなく、剛竿&極太仕掛けという豪快なカゴ釣りでアタックするのである。これは2013年11月中旬に攻めたときに同行させていただいた模様である…。

「ヒラマサのカゴ釣りもやっぱりマキエをどう効かすかがカギやな。とにかく回遊してくるヤツをマキエで釘付けにすることよ」
そこにはデカ尾長を狙うような不動の体勢でロッドを構え、海面に突き刺さるような鋭い眼光はない。とにかく大胆に攻めて力対力で勝負に出る。瞬く間に剛竿が絞り込まれると、大型スピニングリールのドラグが悲鳴を上げ、太い道糸を吐き出す。ときには海に引きずり込まれそうになることも…。
そして、仲間と瀬泊まりも楽しむ。磯の上で“極上肉のすき焼き宴会”がはじまる。コック長はもちろん味にうるさい鬼才である。だからできあがりは絶品、いうことなし!こんなアウトドアの楽しみ方もワザあり! 鬼才は“遊びの天才”なのである…。