磯釣りスペシャル on sight

マイカーを車中泊仕様にチューンしてみた

板をはめ込むだけでぐっすり眠れるスペースが出現

撮影・文=四元秀敏

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マイカーを車中泊仕様にチューンしてみた

 ミニバンなる車は、セカンドシートとサードシートを倒せば広いベッドスペースができるわけだが、私の車の場合、シートのでこぼこがかなり激しく、そのままでは気持ちよく眠ることができない。家中の座布団を持ち込んで段差を埋めてはみたけれど、完全にはフラットにならず、疲れがすっきり取れないことから、車中泊用のベッドを買おうか悩んでいた。

 しかしながら、値段がそれなりに高いこと、ベッドを支える脚があるため荷物の出し入れがしにくそうなこと、取り出したときの保管場所に困ることなどから、購入をためらっていた。

 そんな折に目にしたのがYouTube「海辺の工務店 気ままチャンネル」だった。サードシートを取り外したあと、複数の板をはめ込むだけでフラットなベッドスペースができあがるという内容で、自分で作れば費用を抑えられるし、脚がないので荷物の出し入れはスムーズそうだし、壁に立てかけておけば保管場所にも困らない。

 というわけで、ホームセンターに出かけて2.5cm厚の合板を購入。海辺の工務店さんが公開している図面に合わせてカットし、サードシートを取り外したあとの左右に板を渡すとフラットなスペースが簡単にできあがった。あとはセカンドシートを倒した上に板を渡せばベッドスペースの完成だ。

6枚の板と1本の棒の組み合わせで2パターンのベッドスペースを使い分けられる。材料費は金具も入れて2万円ほど
サードシートを取り外したあとのでっぱりにカットした板を渡す
大の字になって眠れる全面フラット仕様。板の下も広く使える

 海辺の工務店さんは本職だけに、釘を使わないほぞ継ぎで組んだ脚の上に板を渡しておられたが、素人にはとてもムリ。倒したセカンドシートの上に直接板を乗せてみたが、ぐらぐら動いて使いものにならない。かといってパイプで脚を組むのもめんどうだ。

 どうしたものか、ない知恵を絞っていると…ひらめいた。サードシート側の板の側面にL型の金具を取り付けて、セカンドシート前の左右にある手すりの隙間に棒を渡し、金具と棒の上に板を乗せればいいのでは? と。

2.5cm幅のL型金具を取り付けて乗せるだけでしっかり収まる
フロント側は棒の上に板を乗せるとフロントシートが押さえになって動かない

 早速、ホームセンターで金具とネジを購入し、屋根裏から引っ張りだした棒とともに取り付けた。そして、長さを測ってカットした板を渡してみると、まっすぐに体を伸ばして眠れるベッドスペースができあがったのだ。

 座布団を並べた上に寝袋を広げて潜り込むと、めちゃくちゃ快適。布団を持ち込めばさらに気持ちよく眠れそう。

 その後、板のバリエーションを増やして、セカンドシート部分全体と半分だけを使い分けられるようにチューン。泊まりがけの釣行はもちろん、早めに釣り場に着いたときの仮眠の質も上がり、思い切り釣りが楽しめている。

左側の座席が使える半分フラット仕様。一人で寝るには十分

 今後は窓からの冷気をシャットアウトするためのウインドウシェードを作ろうと思っている。なお、サードシートを取り外した状態で事故に遭った場合、保険会社によっては保険適応にならないことがあるようなので、ご注意を。

2022/12/22

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