ミニバンなる車は、セカンドシートとサードシートを倒せば広いベッドスペースができるわけだが、私の車の場合、シートのでこぼこがかなり激しく、そのままでは気持ちよく眠ることができない。家中の座布団を持ち込んで段差を埋めてはみたけれど、完全にはフラットにならず、疲れがすっきり取れないことから、車中泊用のベッドを買おうか悩んでいた。
しかしながら、値段がそれなりに高いこと、ベッドを支える脚があるため荷物の出し入れがしにくそうなこと、取り出したときの保管場所に困ることなどから、購入をためらっていた。
そんな折に目にしたのがYouTube「海辺の工務店 気ままチャンネル」だった。サードシートを取り外したあと、複数の板をはめ込むだけでフラットなベッドスペースができあがるという内容で、自分で作れば費用を抑えられるし、脚がないので荷物の出し入れはスムーズそうだし、壁に立てかけておけば保管場所にも困らない。
というわけで、ホームセンターに出かけて2.5cm厚の合板を購入。海辺の工務店さんが公開している図面に合わせてカットし、サードシートを取り外したあとの左右に板を渡すとフラットなスペースが簡単にできあがった。あとはセカンドシートを倒した上に板を渡せばベッドスペースの完成だ。
海辺の工務店さんは本職だけに、釘を使わないほぞ継ぎで組んだ脚の上に板を渡しておられたが、素人にはとてもムリ。倒したセカンドシートの上に直接板を乗せてみたが、ぐらぐら動いて使いものにならない。かといってパイプで脚を組むのもめんどうだ。
どうしたものか、ない知恵を絞っていると…ひらめいた。サードシート側の板の側面にL型の金具を取り付けて、セカンドシート前の左右にある手すりの隙間に棒を渡し、金具と棒の上に板を乗せればいいのでは? と。
早速、ホームセンターで金具とネジを購入し、屋根裏から引っ張りだした棒とともに取り付けた。そして、長さを測ってカットした板を渡してみると、まっすぐに体を伸ばして眠れるベッドスペースができあがったのだ。
座布団を並べた上に寝袋を広げて潜り込むと、めちゃくちゃ快適。布団を持ち込めばさらに気持ちよく眠れそう。
その後、板のバリエーションを増やして、セカンドシート部分全体と半分だけを使い分けられるようにチューン。泊まりがけの釣行はもちろん、早めに釣り場に着いたときの仮眠の質も上がり、思い切り釣りが楽しめている。
今後は窓からの冷気をシャットアウトするためのウインドウシェードを作ろうと思っている。なお、サードシートを取り外した状態で事故に遭った場合、保険会社によっては保険適応にならないことがあるようなので、ご注意を。