こたに・さとし 1972年生まれ。チヌ、グレのフカセ釣りをこよなく愛する岡山の名手。グレ釣りのホームグラウンドは愛媛県武者泊と日振島。全遊動仕掛けを使った沈め探り釣りを得意とする。DAIWAフィールドモニター。
水島2番の奥奥(高知県鵜来島)に上がるのは何年ぶりだろうか…。15年ほど前まではよく通った海域でしたが、ここ最近はシーズン中の場所取りの難しさから足が遠のいていました。
今回は、高知の有光新五さんが渡船からエサの手配までしてくれたので助かりましたが、私が通っていた頃と比べると、マキエの作り方と量が違うことに衝撃を受けました。アミエビ12kgにボイルオキアミ3kgが3セット。トータル45kgが1日分のエサとのこと。大量のマキエに少し戸惑いながら荷物を積み込み出港。
イエローカラーの家中渡船で水島を目指します。前日は、尾長グレのポイントで有名な白岩のスベリに上げてもらい、40cm級の尾長グレを2尾釣り上げることができたのでウォーミングアップは完璧です。
2日釣りの優先権をいかして、水島2番の奥奥の船着きに釣り座を構えました。奥、奥奥の高場、壁、トビワタリと順に用意を済ませた方から思い思いに釣りを開始しています。
前日の状況から深めのウキ下で釣り始めましたが、状況が違う感じでした。見えている魚に焦点を合わせ、ノーガンの1ヒロからの釣りに切り替えました。
イズスミやサンノジ、立派なイサギが食ってきます。これはこれで正解のような…どうなんだろう。やはりなにかが違うと感じたので、ウキ下を30cmほど浅くし、さらに張りを強めに入れてフォール速度を遅らせてみます。
すると、すぐにナビストッパーが動くアタリを捉えることができましたが、素バリを引きました。しかし、その直後に48cmほどの尾長グレを釣ることに成功しました。その後、1投ずつゆっくりと丁寧な釣りを展開し、2回ライン切れしましたが50cmの尾長グレを取り込むことに成功。
道糸のPEラインとハリスの間にショックリーダーを入れていますが、それでも衝撃が大きいようで、直結部が悲鳴をあげています。軽いウキを投げるために直結部のヒゲをギリギリのところで切っているのも不安要素でした。
多少飛距離は落ちますが、直結部のヒゲを少し多めに残すことにしました。
数投目、なんとかヒットへ持ち込むと、掛けた瞬間から頭を振りながら走ります。これは大きいと確信しましたが、ハリをのまれていることを考慮し、丁寧なやり取りを心掛けました。そして浮かせた尾長グレを有光さんが一発でタモ入れしてくれました。
これは55cmのかなり肥えたオスの尾長グレ。バラシもありましたが、満足。それを最後に少し早めの納竿としました。
当日の動画はこちらから https://youtu.be/i3og7DH4Rx8