フォトグラファーの亮介です。まずは磯シューズのソールの基本となる「スパイクソール」、「フェルトソール」、「フェルトスパイクソール」について説明します。
ノリなどが多い磯ではスパイクソールに分があり、一枚岩のような凹凸の少ない磯や、足場が低くて濡れた磯をランガンする場合は逆にスパイクソールは滑りやすくなるため、フェルトソールが強いと思います。ただ、渚の近くなどで細かな砂が混じる磯ではフェルトに砂が付着することで本来のグリップ力を発揮しなくなります。
毎回行くフィールドが決まっている方であれば、磯の特徴に合わせてソールを選んでいただくと、ソール本来が持つ力をより発揮できるかと思います。行く磯の特徴に合わせて履き分けるのがいちばんよいのですが、全国各地の磯に行く私にとっては現実的ではないため、ちょうど中間にあたるオールマイティーのフェルトスパイクを好んで使っています。
もうひとつの強みはスパイクに加えてフェルトがあることで、クッション性が高まるので長時間の撮影が多い+膝が悪い私にとっては体への負担を減らすことができます。
私がいつもおこなっているお手入れ方法ですが、まずはシューズの中に水が入らないように注意しながら水道水で外側全体を流し、ブラシで軽く汚れを落とします。次に中性洗剤を付けてブラシで洗い(フェルト部は入念に)、洗剤が残らないよう流します。
シューズ内が濡れてしまうとにおいの原因になるので、吉田尚玄さんに教えていただいたシューズのにおい消し「GRAN`S REMEDY」を入れて消臭します。シューズ内の汚れがひどい場合は中性洗剤で洗い、3日ほど陰干しした後に「GRAN`S REMEDY」を入れて嫌なにおいを消します。
全体的ににおいが取れない場合は、シューズ全体を洗った後にバケツに水道水を溜め、重曹を溶かして1時間ほど浸けてから重曹が残らないよう流します。ちなみに重曹は100円均一ショップでも入手可能です。後は完全に乾くまで陰干しすればオッケーです。「GRAN`S REMEDY」と重曹は強力なのでぜひお試しください!