第6回 JFTコムテックカップ磯チヌ王座決定戦 大会結果報告
令和5年10月7、8日の2日間において、第6回JFTコムテックカップ磯チヌ王座決定戦が香川県三豊市詫間沖の粟島、志々島周辺の磯でおこなわれました。前年度4位までの王座シード選手と第8回磯チヌトーナメント上位4名の磯チヌ部会トップ8名の総当たり戦をおこない、勝ちポイントおよび得失釣果差で順位を決定します。
試合時間は1試合を1時間ハーフの2時間とし、勝敗は時間内に釣り上げたチヌの総匹数で決めます。ポイントは、勝ち10ポイント、引き分け3ポイント、負け0ポイントです。
詫間沖のチヌは、サイズも良型が多く、引きも強いということがあり、前釣りで入った選手からも何回もハリスを切られたという声が聞かれました。今回の試合の中でもかなりハリスを切られた選手がいました。
1日目の対戦は、王座シード選手4名とトーナメント上位4名が対戦する組み合わせとしました。組み合わせの中には、小松和伸選手と吉田尚玄選手の師弟対決があり、5匹対4匹で師匠の小松選手が敗れました。他にも王座シード選手がことごとく敗れる波乱の1日目となりました。
その中でも吉田(尚)選手に敗れたものの、残りの試合に勝利した小松選手が3勝1敗で唯一王座シード選手として暫定1位をキープしました。2位から5位はトーナメント上位4名の内海選手、吉田(尚)選手、篠原選手、黒川選手が2勝1敗1分となり、誰が優勝してもおかしくない状況で1日目を終えました。
2日目の対戦は、王座シード選手同士、トーナメント上位4名の選手同士が対戦する組み合わせとしました。第5試合で暫定1位の小松選手と脇選手が対戦し、昨年の王座の対戦でも負けている小松選手が今年の対戦でも敗れる結果となり3勝2敗。篠原選手と吉田(尚)選手の対戦では篠原選手、黒川選手と内海選手の対戦で同匹数となり、重量勝負で黒川選手が勝ちそれぞれ3勝1敗1分となり、優勝争いは小松選手、篠原選手、黒川選手の3選手に絞られる形となりました。
第6試合も3選手は勝利し、篠原選手、黒川選手が4勝1敗1分、小松選手が4勝2敗と第7試合まで誰が優勝するか分からない結果となりました。第7試合は篠原選手と黒川選手の直接対決、小松選手と吉田(賢)選手の対戦となり、直接対決で1匹対0匹と価値ある1匹を釣った篠原選手が勝利。5勝1敗1分で見事、優勝を手中に納めました。また、小松選手が吉田(賢)選手に勝利し、5勝2敗と準優勝となりました。
選手の中で一番若い篠原選手が優勝したことで、トーナメント大会において、これからの若手選手の活躍にも期待が持たれる大会となりました。今大会に協力頂きましたメーカー様、森渡船様、かなめや旅館様、マリンウェーブ様ありがとうございました。
(大会成績)
優 勝:篠原豊選手(香川)
準優勝:小松和伸選手(広島)
第3位:黒川岳彦選手(宮城)
第4位:内海通人選手(広島)
第5位:吉田尚玄選手(愛知)
第6位:吉田賢一郎選手(岡山)
第7位:脇康弘選手(愛媛)
第8位:広田達文選手(兵庫)
第8回 JFTコムテックカップ磯チヌトーナメント 大会結果報告
令和5年9月9、10日の2日間、岡山県牛窓諸島にて第8回JFTコムテックカップ磯チヌトーナメントが開催されました。参加選手はシード選手、オーナーばり招待選手、台湾JFT、全国各地のフレッシュ大会を勝ち抜いた選手あわせて38名での熱い戦いです。
今年の牛窓は例年にないくらい小型のチヌが釣れており、釣り場によっては小型サイズのみが釣れる場所があるという事で規定サイズをなくしました。まこと渡船、長瀬渡船の2船に分かれ、1回戦は3人1組で磯に上がり、マンツーマンによる試合を1人2試合行い、合計6時間の釣りをおこないました。
1回戦の組み合わせで注目を浴びたのは矢野選手、吉田選手、山元選手の若手選手によるB4ブロック、過去のJFT磯チヌトーナメントや王座決定戦で好成績を残している山口選手、最年少でありながら昨年のJFTグレトーナメントの優勝者である篠原選手がいるB7ブロックです。他のブロックでもベテラン同士の対戦があります。結果、B4ブロックは3選手ともに1勝1敗のポイントでしたが勝ち上がったのは吉田選手でした。B7ブロックは、篠原選手と山口選手の試合で篠原選手が勝利し、勝ちあがりました。
2回戦は午後からあまり潮が動かず、苦戦した磯もあり、7試合中3試合がジャンケンでの勝負となりました。その中でも内海選手と赤城選手の対戦は釣り合い勝負となり、9匹対6匹で内海選手が勝ちあがり、敗者の中で唯一釣果があった赤城選手がワイルドカードとなりました。これで1日目の試合は無事に終了しました。
2日目は3回戦から始まり、前日の懇親会で組み合わせ抽選を行った結果、赤木選手対篠原選手、鰰澤選手対内海選手、吉田選手対黒川選手、脇選手対宅見選手の組み合わせとなりました。
3回戦で使用する磯は、前日に釣果があった磯を使い、釣り合いとなった試合、後半巻き返して接戦となった試合があり、篠原選手、内海選手、吉田選手、脇選手の4名が勝ちあがりました。
準決勝は、篠原選手対内海選手、吉田選手対脇選手となり、若手選手の活躍が目立ちます。この対決を制したのは、釣り合いとなり1匹の差で逃げ切った内海選手、価値ある1匹を手にして勝った吉田選手が決勝戦へと進めました。
決勝戦は、内海選手が着々とチヌを釣り上げ釣果5匹で前半戦を折り返しましたが、吉田選手は初出場の上、初の決勝戦ということもあり、緊張しているのか自分のイメージした釣りが出来ず釣果0匹で前半戦を折り返しました。後半戦に入り、潮が緩んだ影響かチヌがなかなか口を使わず、両選手ともに苦戦を強いられました。内海選手が3匹追加してそのまま後半戦が終了し、結果、8匹対0匹の大差で内海選手が念願の初優勝を手にしました。
今大会に協力頂きましたメーカー様、まこと渡船様、長瀬渡船様、西大寺グランドホテル様、ダイニングバーRUSSET様ありがとうございました。
(大会成績)
優 勝:内海通人選手(広島)
準優勝:吉田尚玄選手(愛知)
第3位:篠原豊選手(香川)
第4位:脇康弘選手(愛媛)
第5位:黒川岳彦選手(宮城)
第6位:赤木寿成選手(岡山)
第7位:鰰澤拓也選手(兵庫)
第8位:宅見高史選手(広島)