磯釣りスペシャル on sight

屋根裏部屋の名機たち

【その2】シマノ/チタノス・スピードマスター タナトル石鯛GT3000

撮影・文=四元秀敏

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屋根裏部屋の名機たち

我が家の屋根裏部屋に眠っている懐かしいタックルを紹介するこのコーナー。前回は史上初のLBリールだったが、今回は史上初のカウンター付きイシダイリールを取り上げよう。ハチマキを締めて夢を追いかけていたころが懐かしいぞ。

史上初のカウンター付きイシダイリール

 先輩にもらったアブの9000番でイシダイ釣りを始めたもののボーズ街道をまっしぐら。ここぞという場所をみつけたら道糸に輪ゴムを縛ってタナを把握するのだと言われるままに実行したが、いつのまにやら輪ゴムが動いていたのか、はたまた最初から狙うタナが間違っていたのかアタリもほとんど見られなかった。

 そんな釣行を繰り返す中で購入したのが、イシダイリールとしては初めてカウンターを搭載したシマノの「チタノス・スピードマスター タナトル石鯛GT3000」はめちゃくちゃ便利だった。

アナログ式カウンター。これによりイシダイ釣りは大きく前進することに
カウンターのでっぱりは、それはそれで味わいがあった

左サイドプレートのスプールロックをオンにすれば完全ロックで根掛かりを切るのに重宝した。この機構は現行モデルにも踏襲されている

 狙いのタナはカウンターで一目瞭然だし、バックラッシュはしにくいし、ギア比5・2で巻き上げは早いし、スプールロック機能で根掛かりを切るのにも楽ちんだし。

本物らしいアタリを見られるようになった

 結局初イシダイに出合うまでは14回連続ボーズを記録したが、このリールを導入してからは、豪快に竿が舞い込んだものの素バリを引いたり、舞い込みと同時にピトンごと倒れて掛からなかったり、それまではありえなかった確かなアタリを見られるようにはなっていた。

このスプール形状はバックラッシュを軽減するためのもの
ハイギアとボールベアリング数、糸巻き量が刻印されたバックプレート

 当時勤めていた会社でこんなことがあった。「タナトール石鯛」と言い張るボスに、シマノのカタログ開いて「タナトル石鯛ですよ」と正した大先輩。しかし「シマノは名前を変えよったんやな!」と言い張るボスの姿が昨日のことのように思い出される。

2024/01/18

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