磯釣りスペシャル on sight

屋根裏部屋の名機たち

【その3】ダイワ精工/スーパースポーツSS900LB

撮影・文=四元秀敏

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屋根裏部屋の名機たち

我が家の屋根裏部屋に眠っている懐かしいタックルを紹介するこのコーナー。今回は真っ赤なボディーがかっこいいLBリールの登場だ。デザインも機能も進化した“逆転釣り”専用機をクローズアップしよう。

逆転時にハンドルが回転せず見た目もかっこいい

 史上初のLB(レバーブレーキ)搭載スピニングリール「スポーツラインLB」の登場から4年後の1979年に発売されたのが「スーパースポーツSS-LB」だ。

スーパースポーツSS-900LBは自重410g、最大糸巻き速度は75cm(ハンドル一回転)、糸巻き量は2号380m(エコノマイザー使用時220m)、3号260m(同160m)、4号190m(同110m)。箱の横には「逆転釣り専用機」の文言が

 

サイドプレートのエンブレム。2ボールベアリングが時代を感じさせる
ハンドル付け根にも趣向が施されている

 見た目だけでなく、逆転時にローターだけが回ってハンドルは逆転しない「シンクロフリーシステム」を搭載したのが大きな特徴。「逆転させたときにハンドルに指が叩かれへん」と大人が話していた記憶がある。

時代を先取りしすぎた?ドラグ付きLB

 当時ブームとなっていたヒラマサも視野に入れて、5000番、1000番、900番の3アイテムがあり、写真の900番はグレやチヌのフカセ釣りに最適な最小モデルで、ギア比は1対4・6と一番高くなっている。

リールフットの中に収まったブレーキシステム
スプールにはドラグが搭載されている

レバーを引くとブレーキパッドが押し出されてローター下部の金属プレートを押さえるようになっている

 当時はストッパーをオフにしてローターを逆転させて道糸を送り出す釣り方を「逆転釣り」と呼んでいたようで、取扱説明書にはその名称で使い方が解説されている。逆転釣りをする際はドラグを一杯に締めた状態で使うと書かれているように、LBとドラグの併用は考えられていなかった。この後、LBリールからドラグは姿を消していく。

2024/02/15

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