我が家の屋根裏部屋に眠っている懐かしいタックルを紹介するこのコーナー。今回は27年前にイシダイ釣りを始める際に先輩にいただいた大事な1台を紹介しよう。
自動2段ギアとなめらかな巻き心地で底物師に愛された
イシダイ釣りに誘ってくれた先輩にいただいたのが、このリール。アンバサダーはそれまでにもバス釣りで3500番、磯のズボ釣りで6500番を使ってたが、それらとは比べものにならない重厚感と存在感があり、イシダイ釣りに行く日が待ち遠しくてワクワクした。
レベルワインダーのない9000番はイシダイ釣りの定番リールで、なめらかな巻き心地と洗練されたデザインから多くのイシダイ師に愛された名機。4.2対1から負荷がかかると2.5対1に自動で変わるオートマチック2段ギアを搭載。それもいつギア比が変わったのかが分からないほどスムーズだったというから、さすがはスウェーデンの元時計メーカーの技術だ。
基本性能は同じだが、レベルワインダーが付いていると、キャスト時に抵抗があり、ビギナーながら飛距離が伸びないように感じたので取っ払って使っていた。右サイドプレートのクラッチを切り仕掛けをキャスト後、ハンドルを回すと、カンともカキンともいう甲高い音でクラッチ入るのですが、それがなんとも心地よかったことを思い出す。
タナを把握するため道糸に輪ゴムを縛っていたこと、ハチマキを巻いて釣っていたこと、全然釣れなかったけど、毎回ワクワクで楽しかったことが脳裏によみがえる宝物だ。