Q1 エサの保管はどうすればいいですか?
ウニならバッカンに水をはってエアレーション
ヤドカリやサザエはネットに入れてつるす
生きたエサを使うイシダイ釣りでは、エサの鮮度も大切です。ガンガゼはバッカンに海水をはってエアレーションをするのがセオリー。泡が溜まってくると酸欠でガンガゼが弱ってくるので、そうなる前に海水を交換します。
バフンウニも同様でかまいませんが、真水に浸からないように水くみバケツなどに入れてクーラーの中で保管すると1日くらいは余裕で生きています。
ヤドカリやサザエは貝を生かすネットに入れてタイドプールや磯裏の穏やかなところに付けておき、必要分を小出しにするといいでしょう。カニは強いのでカニカゴやバッカンに入れておけばOKです。
Q2 置き竿でアタリがあるのに走らない
エサの種類を替えてイシダイの目先を変えたり
石突き付近を押さえて竿のブレを抑える
竿が舞い込みかけて戻ってくるのは置き竿ではよくあることです。こんなときは、エサの種類や付け方、例えばエサの個数を替えるとか、大きさを替えるとか、ハリに付ける部位を替えるとかしてイシダイの目先を変えてやると効果的。
また、アタリが出たときに竿がブレると、イシダイに違和感を与えて走らないので、竿先がもう少し下を向くようにピトンの角度を変えてやる、アタリが出たらすぐピトンに掛けた竿の石突き付近を押さえてブレないようにする、リールからミチイトを引き出しておいて指でつまみ、舞い込んでいきそうなタイミングで送ってやるといった方法があります。
パンパンパンパンと大きくサオを叩くイシガキダイのアタリなら、竿が跳ね上がるタイミングでリールのハンドルを回して糸フケを取り、竿の跳ね上がりを抑えるとそのまま舞い込んでいくことがありますよ。
まあ、舞い込みそうで舞い込まないのも置き竿の釣りの楽しみではありますが、参考までに覚えておいてください。
Q3 魚を取り込んだらキープはどうする?
締めて血抜きしクーラーへ
ストリンガーならエラをキズ付けないこと
クーラーを持って上がっているのなら、きっちり締めて血抜きをしてからクーラーに入れるといいでしょう。ストリンガーで生かす場合はコツがあります。イシダイ釣りでは一般的なワイヤをエラから口に通して使うストリンガーの場合、エラをキズ付けると弱ってしまいます。エラブタと一番上のエラの間からワイヤを通すとエラがキズ付かずにピンピンしていますよ。
Q4 根掛かりしたらどうする?
優しくシャクって原因を判断
外すための努力を最大限に
イシダイ釣りで避けて通れないのが根掛かりです。根掛かりしないようにポイントを選び仕掛けを落ち着かせたり回収するのも腕ですが、最初からそううまくはいきませんよね。根掛かりしたときに大事なのは、できるだけ外す努力をすることです。太いナイロンラインやワイヤ仕掛けを海に残さないよう簡単に切ることを考えてはいけません。
根掛かりしたときに、いきなり強くシャクるのは御法度。運よく外れることもありますが、よけいにがっちり掛かって外れなくなることが多いからです。まずは軽くサオをシャクり、ハリが掛かっているのか、オモリが掛かっているのかを確認します。ハリが掛かっている場合はオモリが動き、その振動が伝わってくるので、角度や強さを変えながらシャクっているとポロリと取れることが多いものです。
オモリが掛かっているときはサオをシャクっても動きません。それでもオモリが岩の割れ目や出っ張りに少し掛かっていることが多いので、シャクリ方を変えて外す努力をしましょう。
宙釣りや置き竿釣りの根掛かりにはだいたいこのように対処します。それでも外れないときは、できるだけミチイトを海中に残さないように、ラインブレーカーを使って、サルカンとの結び目で切ります。
遠投釣りで根掛かりした場合、まずは大きく竿をシャクってみます。それで外れない場合は、ラインブレーカーでミチイトの伸びを取って引っ張ると簡単に外れることがあります。それでもダメならラインブレーカーを使ってサルカンの結び目で切ります。
ラインブレーカーを使うときは、ラインを2、3回ラインブレーカーに巻き付けたあと、左手でラインブレーカーを軽く握り、右手で竿側のラインを引っ張ります。ラインブレカーがクルクル回転してラインが巻き取れるので、これを繰り返してラインの伸びを限界まで取ります。ラインの伸びが取れたらラインブレーカーをしっかり握って引っ張ると、サルカンの結び目で切ることができます。